チェロの先生

 

私が習っているチェロの先生は、とってもカワイくて美人。

お花に例えると、こぉーんな感じの、ピンクのラブリーなお花のようなイメージ。

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体験レッスンで初めてお会いした時には、

「こんなに可愛くて細い先生がチェロを担ぐんだ」と驚いた。 そして、

「私の方が間違いなくたくましいはずだし、担げるかも」と (^▽^)

 

初めて弦を弓で弾いた時には、音の振動が全身に響いた。すすす、すごい!!これがチェロかぁ~と、感激。 「良い音出てますよ~」と”持ち上げて”いただき、私も気分ノリノリ。

約30分の体験レッスンを楽しませてもらった。

 

でもやっぱり最後には「こんな贅沢な趣味は自分には無理」と冷静になり、

「弾かせていただいただけで十分です」と御礼を言い、終了。 

 

「体験だけであればこのままお帰りいただき、もし入会いただける場合にはフロントで手続きを」と、先生。

「多分無理そうなので・・・」としんみり答えると、「楽譜を読めなくても、楽器を持っていなくても習っておられる方もたくさんおられますよ。」と、先生も名残惜しそうにされていた気がした。

無理な勧誘はされない教室だけど、そうやって惜しんでいただくと嬉しいもの。

 

確かに今の時代、いろんなスタイルで自由に習い事が楽しめるようになっているし、

「こうでなければならない」みたいな条件があると、生徒さんも集まらないだろうと思う。

 

でも、やっぱり無理!と、一旦は迷いを振り切り、御礼を言って部屋を出た。 

なのにスーッと体は帰らずにフロントへ(笑) 

無理だと心底思った数秒後には、フロントで「楽器って、お借りできますか?」と尋ねた。  

あの無意識な方向転換は、導かれたとしか言いようがない。

そして今日に至る。 どうなるか分からないものです。

 

先生は可愛くて優しいけど、けっこうスパルタ(@_@)

「それ、この間言いましたよねぇ!!」 「私はそんなふうに教えた覚えはないですっ!!」 と強く冷ややかに、言われることも多々あり。 「違う!」って、肘をガッとつかまれたり。

ずいぶん年下のカワイイ先生に「あーこわっ」とおびえつつ、私も普段、後輩や新人に言っていることがそのままハネ返ってきてるのかと思うと、こういう思わぬところでちょっと反省も。

 

楽器も重いし難しいし練習も大変だし、特にそうやって厳しい時には、

趣味にしては過酷すぎると、思わないこともないけど、

でも基本、音楽が好きだから頑張れるのだろうなぁと思う。

 

子供の頃にピアノを習い、高校の三年間は吹奏楽部に入っていたけど、

まぁ大人になり気持ちに余裕があるせいもあるのか、音楽に携わってきた今までの中では、

一番楽しめている気がする。

 

思い切って楽器を購入した時、当然初めからケースを楽々と担げるわけではない。

慣れた今でも大変。 どう扱えばいいのか不安でオドオドしていたら、

「ガンガン担いでチェロをアピールしてくださいね」と先生。

 

そっか、颯爽と担いでいる姿ってカッコイイんだし、堂々としてればいいんだ、と元気が出た。

 

かわいくてたくましい、しっかり者の先生。 いつも本当にありがとうございます。