チェロケース
私のチェロケースは、「イーストマン」というメーカーです。
購入時、店頭に並んでいたのが白・黒・ブルーで、その他は取り寄せでした。
真っ白は汚れが目立ちそうだし、 黒は熱がこもりそうだし。
他は取り寄せてまでいいやと思ったので、必然的にブルーになったけれど、
とても気に入ってます。
普段から、持ち物や洋服ではあまりブルーって選ばないのに、不思議なもので、
昔乗っていた車もブルーを選びました。大きな大切な物は、自然とブルーが寄ってくるような気がしています。
チェロを担いでいると、よく男性・とくに年配の方から声をかけてもらうことが多いです。年をとってからの趣味でチェロを始める人がとても多いと先生も言われていたので、興味深々なのですかね(^^)
以前、歩いていたらおじさんから突然「写真撮らせてもらえませんか」と言われたことがありました。怪しいって疑う間もなく、とても嬉しそうに携帯を持たれて
ニコニコしながら、「ケースの色がいいわ~~」と 。
驚いた瞬間にいろんなことを思って、「写真撮らせて」なんて、
私ってそんなに美人なのかとほんの一瞬自惚れた錯覚も起こしましたが(^^ゞ
「あはは、ケース、ですね」と、どうぞどうぞと撮影に応じた私は後ろ向きとなり、大きなケースのみで私は写らなかったわけです(笑)
若い方でも、電車などで周りを気遣って場所を空けて下さる方、気がつくとじーっとケースを見ている方も。
女性もチラチラ見ておられたりするけど、実際に声をかけてこられることはほとんど無く、むしろ駅の階段を降りる際、邪魔だったようで「もうーっ!!」って捨て台詞のように言われて抜かされたことがありました。 自分が気付いていない時にも、そうやって迷惑かけていることもあるんだろうな。
必要に応じて、バスやタクシーに乗ることも。
バスはそれはそれは、ほぼ一人分のスペースを陣取るので肩身の狭い思いでとても苦ではありますが、特に実家に持って帰る時は駅が遠く、度々タクシーにも乗っていられないし、できるだけ乗客が少ない時間帯を選んで、混雑しないことを祈るばかり。
そんなバスの中でも、少し混んでいて何となくヒンシュクをかっているなーと思っていた時、座っていたおじいさんが、楽器を「ワシの足元に入れなさい」と言ってくださったことがありました。「立派なもんやがな。かまへんかまへん、置きなさい」って、本当に優しいおじいさん。
タクシーでは、後部座席で横に倒して膝に乗せてギリギリのスペース。
トランクは熱がこもりそうなので、入れないようにしています。
「コントラバスか? バイオリンか?」って、チェロだけ出てこなかった運転手さん、「僕も若い頃ギターやってて、井上陽水と一緒に道端で弾いてた」なんていうスゴい思い出話を教ええてくれた運転手さんも。
私の移動距離は知れているので、いろんな出来事も笑い話で済む範囲のことが多いですが、みなさんもっと大変な思いをされているんだろうな。
出先のお手洗いも大変。
基本、できるだけ行かないことが前提なので、お腹キュルキュルなんて以ての外。
電車に慌てて飛び乗ろうとして、焦って走ってチェロ担いだままホームでこけたこともあるので、時間に余裕ないとダメ。
チェロは時間厳守と健康第一!デス。